セッション「奏」にみるヤスくんの表現力
2月19日放送の関ジャム。
イントロ特集ということで、ゲストの水野さんとスキマスイッチさん。
そしてトークゲストの山崎さんとさや姉。
さや姉は、デビュー前から某番組でNMBのオーディションされている姿を見ていたので、何だかとてもお姉さんになったなぁ、と思ってしまいました(笑)
水野さんの音楽に対する愛がとても伝わってきた。
すごい方ですね。
あんなに楽しそうに熱く、誰かに伝えられることって、また一つの才能だと思います。
彼の書く曲があんなにも愛される理由の一つだろうなと思いました。
あまり昔の曲を聞かないし、紹介されていた曲がわりと生まれる前~生まれてすぐの曲ばかりだったので少しだけ難しかったのですが、でも楽しかった!
こういう、痒い所に手が届くといいますか、これで番組を1時間使っちゃうの?っていうのにも、丁寧に丁寧にお話をしてくださるので、すごく勉強になる番組。
音楽の授業とかで使われていそうな気がしています。
むしろ私が先生だったら使いたい(笑)
良い番組です。
今回も良かったなぁ。
そしてそして。ジャムセッションは「奏」。
名曲です。
本当に素敵でしたね。
放送時間が遅く、どうしても寝てしまっている時間なので朝起きて、先にセッションだけ見ておこうと思い録画を再生したんですが・・・
出勤前に観たのですが、涙がこらえられなくて朝から「うっうっ」と一人部屋で泣いてしまいました(笑)
もう、全部全部とても良かった。
もしかしたら今までの自分が見たセッションでもジャンべを使ってたかもしれないんですが、今回はじめてしっかり音を聴きとれました。
ぽかぽんぽかぽん、って何だかあったかい音。アフリカの楽器のようですね。面白い音。
横山さん、リズムが安定していてとても良かった。
大倉くんも自分の仕事に徹しているかんじがとても素敵だった。
リズム隊は、曲にノリながらもしっかりテンポやリズム感をキープしなければならないから大変ですよね。
二人とも、何だか同じような表情をしていたのが印象的でした。
曲の流れを、目で見て耳で聞いて捉えているようなそんなかんじの。
錦戸くんのハモリもとっっても良かった。
優しくて丸い声。
錦戸くんの声って、濃厚で華やかでっていうイメージがずっとあったので、こういうハモリの声をしっかり聴けて嬉しかった。
器用だなぁ、っていつも思うんです。彼のことを。
でも、器用であるためにはベースが無いとダメだから、きっと、沢山色々な事を経験してきて基礎を作ってきたんでしょうね。すごいな、と思います。
大橋さんと常田さんも本当に素敵だった。
スキマスイッチは、「ガラナ」(カラオケに行くと絶対歌います!)と「ゴールデンタイムラバー」が好きです。
「ボクノート」もだいすき。
二人の生み出す曲って、美しくて、切なくて、何だか原風景を思い起こさせるというか・・・美しい景色が思い浮かぶのですよね。
聴き込めてないのでまだまだ色々な曲があるでしょうね・・・ちゃんと聴こう。
そして。
今回のセッションで私が推したいのは、ヤスくんです。
私は彼の、声だけでなく、表情でも、姿でも、身体全部を使って表現して歌っているところが大好きです。
音楽をするにあたり、とても大切なことを実行されていると思います。
前置きがとても長いんですが、今回はそのことについて書きたいと思います。
<音楽を「表現」する>
人間は、おおよそ90%近くの情報を「視覚」から得ているそうです(ただし周りの環境やその時の感情に左右はされるとのこと)。
続いて割合が高いのは聴覚で、それも10%に満たない。一番割合の低い味覚なんて1%だとか。
「音楽」という芸術は、目に見えるものではありません。
「聴覚」で捉えるものです。
「絵」「写真」などのように何か形に残るわけでもない。触れることが出来るわけでもない。舞台のように多くの情報を汲み取れる「視覚」で見るものでもない。
CDとして形に残すことは出来ますが、それもまた、耳で聞くことしか出来ません。
形の無い、触れれない、目に見えない。
・・・中には、共感覚の持ち主で色が見えたり、もしかしたら音の波が見えるんだよという方もいるかもしれませんが、多くの人はそうだと思います。
そういった「音楽」を表現するのには、一体どうすれば良いのか。
<「生演奏」で伝える>
CDも勿論、色々なものが伝わります。
楽しい気持ちになったり悲しい気持ちになったりするだけでなく、景色が思い浮かんだり、においが香ってきたり。
CDはアーティストの作品ですから、皆さん、とても大事にされているものだと思います。
ただ、それに加えて、音楽をする人の多くは、「生で聞きに来てほしい」って言っていると思います。
「聴く」こと以外でも、自分たちの音楽を伝えられる方法があるから。
生で聴くことで初めて伝えられることが出来る=「視覚」に訴えられる。
コンサートとかライブって、音楽家やアーティストにとっては勝負の時なんでしょうね。
視覚という抜群の効果を持つものからも、お客さんに届けることが出来る。
今回のヤスくんの姿を見ていると、それがすごーく伝わってきたんです。
<ヤスくんの表現力>
イントロ~Aメロはじめまでは全く映っていないヤスくん。
自分の歌うパートから、初めて画面に映ります。
明るく見送るはずだったのに
錦戸さん側から映しているので画面的に視聴者からはヤスくんが少し遠いのに、もう曲の世界に入り込んでいるのが分かるんです。
大橋さんとアイコンタクトをしたかと思えば遠くを切なげに見つめたり・・・
ここの部分だけでもう「目」で演者と感情を共有したり、歌詞の切なさを体現しているんです。
うまく笑えずに 君を見ていた
この曲の主人公が大切な人を見つめているかのように、ヤスくんもきっと誰かを思い浮かべて見ている。
じっ!と見つめるんじゃなくて、やや伏し目がちで、寂しそうに。
歌声もクレッシェンドがかかり、サビに向かってぐわああっと私たちを惹きつけます。
君が大人になってくその季節が
悲しい歌で溢れないように
最後に何か君に伝えたくて
「さよなら」に代わりになる言葉を僕は探してた
サビのリズムに乗りつつ、演者を見てまた感情を共有して・・・
大橋さんと錦戸くんの歌声がとっても美しくて、ここら辺から涙がじわじわと溢れ出てきます(私事ですみません)
突然ふいに 鳴り響くベルの音
焦る僕 解ける手 離れてく君
歌声もとても素晴らしい。
主人公の感情がそのまま歌声から伝わってくるんですけど、でもやっぱり「解ける手」が・・・!
ヤスくんの手も動いて、あぁ、離れてしまったんだ、固く繋いでただろう手が、離れてしまったんだ・・・っていうのが、すごく伝わってくるんです。
表情も切なくて切なくて苦しくなります。あんな表情して歌われたらもうこっちは涙が止まりません。
最後のサビからの、笑顔。
あの優しい笑顔で、あぁきっとこの主人公は乗り越えていけるんだろうな、と。
「抑えきれない」の部分からは上ハモでヤスくんが入ってきていますが、その声も溢れんばかりの主人公の気持ちが声や表情からも伝わって来て・・・。
「目」で伝えるだけでなく、立ち姿や手でも、全身を使っての表現。
最後の最後まで、この曲の世界に浸透していたヤスくん。
素晴らしいの一言です。
<ヤスくんの凄さ>
先日のエイターテインメントでも、「象」で高笑いしたり、若干怖いとさえ思わせるような表情をしたりしていたヤスくん。
勿論先日のコンサートに限らず、色々な曲で時には人を驚かせるくらいの顔を見せてきたと思います。
自分が一番驚いたのは11年のドームツアーの「Do you agree?」ですかね。イントロのギターのところ。顔がやばいです(笑)
前半の方で眼鏡で可愛く歌っていた人とは思えませんでした。
ギタリストの顔になっているんでしょうけれども、初見で見ると非常に驚きました。
でも、そういったところが凄いな、と思うし、めちゃくちゃかっこいいと思うんです。
歌を歌ったり、楽器を弾いたり、そういった時に視覚に訴えられる何かを仕掛けてくること。
大前提にあるのが、きちんと歌えること、弾けること、だと思うのです。
それが無いと、何をされても伝わってこないと思う。
ヤスくんは歌も上手だし、ギターも上手。ダンスも上手。
きっとそこに至るまでにはものすごく練習したんだろうな、とも思う。
それに加えて、ああいう表現でも魅せてくれるのだから、本当にかっこいいな、と。
あの表現力はどこから来てるんでしょうか。
一度、彼の頭の中を見てみたいです。
「Dye D?」とか「Black of Night」みたいな計算しつくされた曲を生み出す彼。
自分の表現力で、全身を使って歌う彼の頭の中を見てみたい。
「俺節」も控えていますし、是非とも横山さんや村上くんが特集されていた「person」や「カラーズ」などでヤスくんが特集されるといいなぁ。
ロングインタビューとか、コラムとか、とにかくヤスくんの言葉で色々な側面から色々なお話が聞きたいです。
ヤスくんの話し方や文章(たまーに読解に時間がかかることはあるけれども、だからこそ好き。)が好きなので、いつの日か実現したらいいな。
思うがままに書いてしまいました。
でもすっきりした(笑)お目汚し失礼しました・・・いつも感情のままに書き殴ってしまいます。もっと丁寧に書きたい。
水曜日は「ON」のDVDが発売。東海林先輩と比奈子ちゃんにまた会えるのが嬉しいです。
早く手元に届きますように。