県庁おもてなし課と「ここにしかない景色」の話
本日がバレンタインだということを、今朝まですっかり忘れておりました。
通勤の電車の中、高校生の女の子が紙袋3つ分の手作りチョコらしきもの持っていて、「今日バレンタイン!?」と思い出しました。女子力はいずこに・・・(苦笑)
さて。どうでもいいかんじの前置きから始まりましたが、本題へ。
いきなりですが、私は、有川浩さんの作品が大好きです。
社会人になって「図書館戦争」を読んでそこから一気にハマってしまい、気が付いたら殆どの作品を手元に揃えておりました。
そして、錦戸くんが主演した「県庁おもてなし課」の原作も、勿論読みました。
先日、図書館で借りる本を選んでいましたら、この作品を見つけ、文庫は持っていたのですがハードカバーで読みたくなり、借りてしまいました。
そして、読み返して思うことがあったので、少しまとめておこうと思います。
<原作「県庁おもてなし課」について>
作品自体は有川作品として有名ですし、エイターさんとしては錦戸くんの映画でストーリーもご存じの方が多いでしょうから端折らせていただきます。
映画と原作の違いは色々とあるんですけれども、原作の方がラブコメ度が強い、ということでしょうか。映画は、より高知の魅力が伝わってくる作りになっていたと思います。
もし映画だけ見て原作がまだの方がいらっしゃいましたら、是非とも読んでみてください。
主人公が社会人になってまだ間もない人なので、一番感情移入出来るという意味で、仕事を始めたばかりの人にお勧めしたいんですが、中高生の進路を迷っている方にも是非。
私も社会人になってまだ数年、社会人と名乗っていいものかというほどの甘ちゃんなので偉そうには言えないのですが、「仕事をする」事は何なのか、「一生懸命取り組む」事は一体どういう事なのか。そういったものが詰まった作品です。
中高生の多感な時期に、こういったお仕事ものを読んでおくのってとても良いことだと思います。近年は職場体験やインターンシップを中高生からやる時代ですし、実際のお仕事を肌で体験出来る機会はありますが、これから大人になるうえで大切なもので、読書からでしか得られないものもあります。
色々な方に読んで欲しい作品です。おすすめです。
<「ここにしかない景色」の話>
さて。次は、映画版の主題歌になった「ここにしかない景色」についてのお話なのですが。
私は、この映画が公開されてすぐ、劇場に観に行きました。
当時、エイターでも何でもなくただの原作好きの人間として観に行ったのですが(それなのに今はエイターになってしまいました。不思議なものです。)・・・エンドロールでかかっていた音楽と、映像との相乗効果でボロ泣きしてしまいました(笑)
「良い曲だな」と思い、ただ泣いていたので誰が歌っているかは確認せず、その後も某百科事典などで調べることなどせずにいたので、曲名や誰が歌っているかはずっと知らずにいたのですが、覚えやすいフレーズだったので♪ようこそ 僕らの街へ とたまに、思い出すたびに口ずさんでおりました。
時は流れ数年経ち、エイターとなり、エイトの曲をデビュー曲から遡っている時に「ここにしかない景色」を聴きましてビックリ仰天いたしました。
よく口ずさんでいたあの曲が、まさかまさかのエイトさんの曲だったとは(笑)!!
よく考えると、錦戸くんが主演したし、ジャニーズの方が主演したドラマや映画ってよくその方がいるグループの歌が主題歌になったりしているし、そりゃそうだよね、というかんじなのですが・・・(笑)
でも、まさかの再会でした。
「ここにしかない景色」って、良い曲ですよね。
エイターの皆さまには「今更!?」って言われてしまいそうなんですが・・・。
でも、本当にいい曲。
この曲は、「故郷へ感謝を伝える歌」だと認識しております。
歌詞から素直な気持ちが伝わってきます。
ですが、何度か聴くと、本当に色々な意味を含んだ曲のようにも思えてきます。
私が思ったのは、結婚ソングなのではないかと。結婚ソングというか、結婚に至る前のカップルの気持ちを歌っている歌、のように聞こえてきます。
ようこそ僕らの街へ
っていう部分が、都会で暮らしてるカップルで、結婚が決まった時に地元の親に紹介するのに帰省して、「ここが僕の育った街なんだよ」って紹介しているようで。
モノクロから少しずつ色づく想い、染まってく景色
君の心に響け
の部分は、その人を好きになって、どんどん周りの景色が色づいていって、今見ている景色がとても綺麗で、それを伝えたいんだよって言っているように聞こえてきます。
一番感じたのは最後のサビの部分。
僕らは偶然の中で出会って
同じ時を共に生きている
(中略)
幸せを今抱いて 大切な場所へ
育った街は違うけれど、偶然出会って恋をして今、新しい場所へ踏み出そうとしている。大切な場所へ=家族になろう!
・・・のような意味でも、捉えられるんじゃないかな・・・?と。
もう全部妄想でしかないんですけれども、自分にはそう聞こえてきてしまいます(笑)
故郷を大切に思う歌でもあるんですけれども、これから新しい一歩を踏み出そうとする歌でもあると思います。
個人的には、そういう意味もあったら素敵だなぁ、と思っております。
<故郷を大切に思うアイドル>
そして。
「故郷を大切に思う歌」である、「ここにしかない景色」。
曲自体とてもいいと思うのですが、すっと心に入って来るのは、歌っている彼ら自身が故郷を大切に思いながら、故郷の言葉を大切に使っているからなんだろうな、と。
彼らも関西の言葉をやめようと思っていたこともあるようですが、でもやっぱり、言葉を忘れないでいてくれて良かったなぁ、と。
高校の国語の先生が言っていたんですが、「故郷を大切にする方法の一つが、言葉を忘れないことなんよ。」と。
「ふるさとの言葉は、大切にせんといけんよ。」と。
当時は「方言ってださいじゃん」「標準語の方が良いな」と思っていたんですけれども、今となっては、喋れて良かったな、忘れなくてよかったなと思います。
習おうと思って喋れる言葉じゃないですし、やっぱり、温かみを感じます。
関東に出た時、一番ぐさっときたのが言葉でした。何だか寂しさを感じたのを覚えています。
標準語が冷たいというわけではなく、故郷の言葉がいかに自分にとって温かいものだったのかが分かったんですね。
きっと、彼らが標準語で喋る「関西出身アイドル」だったら、地元の人たちに今でもあんなに愛されていなかったでしょうね。そもそも「関西出身」と言わなくなっていたかも(笑)
エイトさんの魅力は、勿論「関西出身」というだけではないですけれども、彼らの魅力であり、武器の一つであるのは間違いないんだろうなと思います。
私は、彼らの関西弁がとても好きです。
地元の言葉と似ている部分があるというのもあるのですが(アクセントとか、大きくは違うんですけど使う単語や語尾が似てるところがあるんです)、何よりとても温かい。
地元の言葉を忘れていないのって、いいなと思う。
(ただ彼らの場合は、いつも一緒にいたから、というのが大きいのかもしれませんね。同じ言葉を話す人たちで集まっているのって、大事な要素だったと思う。)
そして、関西が大好きなところも、本当に素敵だな、と。。
都会出身だろうが、田舎出身だろうが、自分の故郷をああやって好きだと思えて、それを言えるのって、いいなと思います。
日本全国だけでなく、海外にもエイターさんはいらしてて(先日、京セラの千秋楽に外国の方がいらしてて驚きました。二人組でどちらも海外の方でした。)、それぞれの方に故郷はあるわけで。今、故郷に住んでらっしゃる人もおられるだろうし、故郷から離れている人もいるだろうし・・・
この歌を聴くと、本当に、自分の故郷のことを大切に感じるのです。
それと同時に、彼らの故郷を愛する気持ちをひしひしと感じます。
先日、「Tokyoholic」という曲を世に送り出した彼らですが、「ここにしかない景色」も同じように、どうかこれからも大切に歌って行って欲しいな、と願っています。
あ、あと「ここにしかない景色」バージョンのジャケットがとても可愛くて大好きです。
みんながフリップ(?)を持っているバージョンの。
エイトさんのCDのジャケットで一番好きかもしれません。ああいう自然体な、等身大な姿を映したものがとても大好きです。
皆さんはどのジャケットがお好きなんでしょうか。一番人気はどれなんでしょうね。