空の音を聴く

好きなものについてまとまりなく書くブログ。関ジャニとか読書とか映画とか。

ジャニオタのための演劇鑑賞マナー

 

この記事は、昨年の5月に書いたものです。今回、加筆修正いたしました。

 

何故このような「観劇マナー」の記事を書いたかといいますと、当時、横山さんが主演していた「上を下へのジレッタ」の観劇マナーについてファンの間で話題になり、公式側からもマナーを守るようお知らせがあった経緯を受け、舞台オタク兼ジャニオタとして何か出来ることは無いだろうかと思ったからです。

当時も参考になった、との声を受けたり、 未だにアクセス数が多い記事でもあります。

それだけ、マナーについて知りたいと思われているファンの皆様が多いのだと思い、大変有難く思っています。

 

そして、この度、記事を加筆修正することにしました。

泥棒役者」の観劇マナーの事が現在Twitter上で問題視(という表現は如何なものかと思いつつ、上手い表現が見つからずすみません)されているという現状を受け、改めてこの記事を再投稿し、マナーについて皆さんと確認出来たらいいかなと思った為です。

少しでも、参考になれば幸いです。

この記事の文中でも述べていますが、あくまで舞台オタク兼ジャニオタという立場で書いているため、多少気になる箇所もあるかと思います。

色々なマナーについて調べたうえで書いてありますが、もし気になる点があればご指摘ください。

 

以下、記事になります。

1年前の話題についてもそのまま残しております。

ご容赦ください。

 

 

 

2017年5月~6月にかけて上演された「上を下へのジレッタ」の公式HPやBunkamuraから、「客席での携帯電話・ビデオカメラでの撮影・録画・録音は禁止」との案内が出されました。

 

 

 Twitter上での情報ですが、会場内で携帯カメラで写真撮影をして注意された事例もあったようです。

私が観劇した際も、2階席で前傾姿勢で見ている方を何人か見かけました。(それも、係の人が繰り返しアナウンスされていました。)

 

また、舞台「泥棒役者」についても、Twitter上では苦言を呈しているファンの方が多く、「登場時に叫ぶ」「手を振る」「体に触れる」などの一部ファンによるマナー違反があったようです。

 

Twitterでの情報、自分が見た事、いろいろな事を受けて、自分なりに観劇マナーを改めて振り返ってみました。

そして、自分なりにマナーについてまとめてみました。

 

ルールでガチガチに縛るためのマナーではなく、あくまでも、「楽しむ」ためのマナーです。

舞台オタク時代に劇場に通い詰めた新米ジャニオタがまとめたものなので、どちら寄りでもない中立の立場で書くようには心がけました。

舞台を楽しむために、是非目を通してくだされば幸いです。

 

 

 

<上演前>

・開場時間・開演時間は必ず確認しましょう。

 ドームのコンサートみたいに、2時間前から開場という訳ではありません。

劇場毎の収容人数にもよりますが、概ね開演の30分前に開場、という劇場が多いです。

30分の間にチケットをもぎってもらい入場・グッズ購入・事前のトイレ・鞄の整理等、やる事が山積みです。

開場時間は必ず確認しておきましょう。

 

・トイレは済ませておいたほうがベターです。

 劇場にもよりますが、収容人数に対しトイレが少ない劇場も多いです。

トイレは最寄り駅や周辺施設でお借りして済ませるか、早めに入場しておいて一番に済ませるかしましょう。

客席の様子を見て開演がずれる事もあります。遠征をしていて帰りの交通機関を心配している方もいると思いますし、定時で始まるよう協力しましょう。

 

また、劇場外でトイレに行った場合でも、劇場のトイレがどこにあるか確認しておきましょう。

ほとんどの舞台で、幕間の休憩時間は15~20分と短時間です。(休憩時間は、劇場によりますが事前にボードなどで提示されていたり、舞台袖に電光掲示板みたいなのがあってそこに表示されていることが多いです。)

少ない時間の間に、トイレに行かねばなりません。場所は事前に確認しておいた方が良いです。

 

 ・劇場内での撮影は禁止です。

 殆どの劇場で、カメラやムービーでの撮影は禁止です。

理由は幾つかありますが、

・有名建築家が建てた劇場の場合など、建築家の権利を侵害してしまう。

・舞台装置にも権利がある(=演出者など、舞台を作る人が権利を主張している)

 

からです。

撮影をすることで、演出家や建築家の権利を侵害している事になります。

「自撮りならOKじゃね?」と言われそうですが、舞台セットや劇場内が少しでも写っていれば駄目なんです。

中には、幕が下りている(緞帳が下りている)時は撮影OKというところもあります。(私はそういう劇場には行ったことないです。珍しいと思う。)

基本的にはダメです。ほとんどのところで撮影禁止なので、どうしても撮りたい場合は係員の人に必ず確認してください。

 

上演中の録音・録画も禁止です。

これこそ権利の侵害です。

最悪の場合、舞台が一時中断、中止になることもあります。絶対にやめましょう。

 

 

・鞄の整理をしておきましょう。

 荷物は最小限にしておくことがベターです。

狭い劇場内、人が行き来するのに大きい荷物があれば思わぬ怪我をしたりしてしまう事もあります。

ペンライトやジャンボうちわは要りません。いつもより荷物は軽くなるかと思うので、最低限の荷物のみ持ち込むようにしましょう。

 

また、上演中に涙が出てハンカチが必要になったり、双眼鏡が必要だと気付く場合もあると思います。

上演中に鞄の中身を出している音は、想像以上に響きます。

ビニール袋なんか入れてると、ものすごく響きます。

周りのお客さんの迷惑になる事のほうが多いので、必要な物は膝の上に置いておくか、音が出ないように鞄の一番上などの取り易いところに用意しておきましょう。

 

舞台によっては、演出として客席の通路を使用する場合もあります。

鞄は小さめで、尚且つ座席の下などに収納できるものが良いと思います。

 

 

 ・携帯電話は切りましょう。

 上演中に着信音やバイブが鳴り響くと、上演の妨げとなります。

鞄の奥底に携帯をしまったとしても、バイブが鳴れば想像以上に周りの人に聞こえています。

また、サイレントマナーにしていてもランプが点灯していればそれが迷惑になります。

携帯は切りましょう。

 

劇場によりますが、通信機能抑止装置がついているところもあります。

仕組みについては説明が難しいので省きますが、強制的に圏外になります。

圏外の携帯をつけていても意味はありませんし、もし目覚ましなどのアラームが鳴ってしまってもいけないので、携帯電話は切ることをお勧めします。

 

 

・劇場内は飲食NGです。

 殆どの劇場で、客席は飲食NGです。

中には、日比谷のシアタークリエのように開演中以外は客席での飲食OKの場所もありますが、その方が珍しいくらいです。

ロビーでは飲食OKのところが多いですが、事前にHPなどで確認しておいた方が良いと思います。

 

ただ、劇場内は非常に乾燥していますので、どうしても喉が渇いてしまうこともあると思います。

一瞬の飲水程度なら、多少なりとも係の人は目をつむってくれると思います。あくまでも個人的解釈ですが・・・(笑)

ごくごく飲んだり、水筒を開ける音が響いたり、というのはNGです。飲みやすいペットボトルとかで、速やかに済ませるのがいいと思います。

 

<開演中>

・お喋りはしないようにしましょう 

静かな劇場内、隣の人の声は大変聞き取り易くなっています。

上演中、自担が素敵で、それを「やばい!」「かっこいい!」などと隣の友人に伝えようものなら、近くの人にも丸聞こえです。

隣の人が観に来たのは、客席のお喋り劇場ではなく舞台そのものです。

気持ちはわかりますが、ぐっとこらえてお喋りは幕間や終演後にするようにしましょう。

 また、自担の登場に悲鳴を上げたくなる気持ちもわかりますが、舞台に立っているのは「登場人物」であって自担そのものではありません。登場した瞬間にすでに作品の中の人になっています。

登場した事での喜びを表したいなら拍手にとどめ、声は堪えましょう。

手を振ったりするのもNGです。

演出で客席を通ったりもしますが、身体に不用意に触れるのもダメです。最悪の場合、演者に怪我をさせてしまいますよ。

要らぬ客席の反応は、物語の世界を壊します。

舞台は、客席も含めて世界観を作るものです。客席もマナーを守り、同じ世界を共有しましょう。

 

・観る時の姿勢に注意しましょう

 前傾姿勢(前のめり)はNGです。

特に2階席などの傾斜がついている座席は、前のめりになると後ろの人の視界を妨げてしまいます。はっきり言うと、とても邪魔になります。

傾斜をつけているとはいえど、それは座席に背中をつけた場合を想定しての設計です。

前のめりはやめ、背もたれに背中はつけましょう。浅く座っても、後ろの人の視界の妨げになります。

また、2階席一番前についている手すりは前のめりになるのを補助するためのものではありません。転落防止のものです。

手すりにもたれかかるのもNGです。

 

中には、劇団四季のバルコニー席やシアターコクーンコクーンシートなど、前のめりOKの席もあります。

そういう席はアナウンスがきちんとあります。

前傾姿勢は、基本的にはNGなのです。

 

また、足を組んで座ると迷惑になることがあります。

 

癖で、座った時に足を組んでしまう人もいるかと思います。

基本的には座席に深く腰掛けた体勢でみるため、足が前の座席に当たった時に、予想以上に振動を感じます。

隣の人との距離は思ったより近いです。

足を組むことで靴裏を他人に向けてしまう時もあります。私も、一度隣の人に靴裏をずーっと向けられた状態で観劇して非常にストレスだった事がありました。

 なるべくなら、足を組まずに観ておいた方が良いと思います。

 

 ・髪型・服装に注意しましょう

  劇場では、基本的にはその場から座って動けません。

なので、視界にお団子頭や帽子が入ってくると、その状態が上演中ずっと続くことになります。非常にストレスフルです。

お洒落したい気持ちもわかりますが、視界を遮るようなポニーテールやお団子、帽子や花冠(流石に舞台につけていく人はいないと思いますが)はやめた方が良いです。

香水や整髪料などにも注意してください。

匂いのきつい人の隣に、1時間ないし2時間近く、じっと座らなければいけないのです。気を付けましょう。

 

また、劇場内は空調が調整されていますが、どうしても冷えやすくなります。

コンサートと違い踊ったりペンライトを振ったりと動くことも出来ないので余計に冷えやすいと思います。

ブランケットの配布がある劇場もありますが、露出が多い服装は控えた方が良いです。

 

 

・開演に遅れた場合はスタッフの指示に従いましょう。

 交通機関の乱れなどでどうしても開演時間に遅刻をしてしまう場合もあると思います。

一人でずいずいと入っていかず、スタッフが案内してくれるのを待ちましょう。

暗転(舞台上の照明が落ちてる)や場面転換(舞台上のセットを動かしたりしている)の時など、タイミングを見計らい客席に案内してくれます。

客席の照明は落ちているので、危ないです。なので、ライトで足元を照らしてくれることもあります。

狭い中、人の前を通って客席に着くことになるので急ぐ気持ちはありますが、注意しながら席に着きましょう。

 

 

・咳やくしゃみなどの生理現象にも配慮しましょう

咳やくしゃみなどは、生理現象です。止められるものではありません。

してしまうのは仕方ないのですが、舞台の場合、コンサートと違い大音量で音楽が鳴り続けているわけではないので、劇場に音が響きます。

静かな場面など驚くくらい響きます。

なので、ハンカチなどで口を押えて音を小さくするなどの配慮が必要です。

あくびなど、どうしても昼食後の昼公演などでは出やすいと思うのですが、これも音が目立ってしまう可能性があるので手などで押えたりするなど配慮が必要だと思います。

また、眠るなどの行為も出来るならやめましょう。

船をこいだり寝言を言ったりと、とにかく「やめて欲しい」と思う行為のオンパレードです。体調を整えて劇場に行きましょう。

 

 

 ・上演中、過度に体を動かさないようにしましょう

 コンサートでは一緒になってジャンプしたり踊ったりとノリノリになれます。

ただ、演劇の場合は違います。

舞台中で手拍子を求められるシーンもありますが、基本的には客席は静かに観劇することを求められます。

楽しい場面で左右に体を動かしたり、何度も何度も椅子に座りなおしたりしたら、周りの人の視界の妨げになります。

はやる気持ちは抑えつつ、静かに自担の素敵な姿を眺めましょう。

 

 

<終演後>

・アンコールについて

 アンコールになった瞬間からうちわ・ペンライトはOKかと言われると、そうではありません。

アンコールも含め、舞台です。どう捌けてどう舞台に戻ってくるか、段取りが決まっていることもあるので、そういった応援は邪魔になることがあります。

ぐっとこらえて、拍手やスタンディングオベーション(立って拍手を送ること)で自担や演者に賛辞を送りましょう。

 

アンコールで自分の席から離れて舞台に近づいていくのもNGです。

チケットは、自分に割り当てられたお席に対してのものです。そこから動いて他の席や舞台まで近づいていくのはダメです。

 

 

・帰り道に気を付けましょう

 ドームのような規制退場はありません。

みんな一気に帰ります。狭い劇場を1000人近くが(キャパによっては3000近い人数が)一気に移動します。

なるべくピンヒールなどの危険な靴は履いていかない方が良いと思います。他人の足を刺してしまいます。

別の席にいる友人との待ち合わせも会場外でしましょう。

揉みくちゃにされます。

 

 

・終演のお喋りについて

 舞台を見た後、良い所だけでなく「ここはこの方が・・・」と思うこともあると思います。

そういった「批評」は、なるべくなら劇場外で、そして尚且つ帰り道のカフェやカラオケなどのゆっくりお喋りできる所でしましょう。

あなたにとっては「あまり・・・」というシーンが、他人にとっては「最高だった!」という場合があります。

観劇後、幸せな気持ちになっている中で、そのシーンへの批判を聞くと少し凹みます。

(実際に、劇場のエレベーター内で終演後に作品の悪口を言い合っている人がいて、凹んだことがあります。)

気を付けましょう。

 

 

以上のような事は、基本的には劇場アナウンスで開演前に説明があったり、劇場HPに載っていることです。

会場に入ったらアナウンスにも耳を傾けてみてくださいね。

そして勿論、入り待ち・出待ちもダメです。

搬入口などがわかりやすい劇場もありますが(笑)、ルールは守りましょう。

 

 

 

 

 

マナーを記載しているサイトや、自分の今までの経験をもとに書いたので、情報が不足している部分や間違っている部分があるかもしれません。

そういったものがあればコメント等で指摘してくださると幸いです。

また、もっと分り易いまとめも沢山あると思います。ぜひ検索してみてください。

 

改めて書くと、守るべき事が多いとは思います。

でも、舞台は狭い閉鎖空間の中、その場にじっと座り続けて観劇するものなので、より他人への配慮が必要なんだと思います。 

FCだけでも激戦・FC以外は中々チケットが出回らないジャニーズのコンサートと違って、舞台は、舞台ファンや他の出演者のファンなど、様々なファンが入り混じります。

なので、マナー違反はより目立つと思っています。

出演者やスタッフさんがどれだけ素晴らしい舞台を作ったとしても、客席がマナー違反をすれば台無しになってしまう事もあります。

ひどい場合には箱(劇場)が使えなくなる時もあります。

ドームやアリーナと違い、大好きな人たちを至近距離で堪能できる場所です。その場所が減るのはとてもつらいですよね。

そうならないためにも・・・マナーを守ることは必要です。

 

私は、舞台は客席も含めての一つの「作品」だと信じています。

自分たちも自担や好きな人が輝いている舞台の一部だと思えば、マナーを守ることなんてどうってことないと思います。

皆でマナーを守って、皆で楽しめれるよう願います。

 

最後になりましたが、やはり普段のコンサートでも「マナーを守る」ことは大事だと思います。

根本的な部分は変わりません。

みんなが楽しい空間を、ファンみんなで作っていけたらいいですね。

 

読んでくださってありがとうございました。